自分の夫が亡くなられた場合は、気持ちの整理をつけるのが大変でしょう。しかし、基本的に妻が喪主になることが多く、挨拶を考える必要があります。葬儀での挨拶というのは非常に重要な要素になってくるので、しっかりと努めることが大事です。まずは現実を受け入れて、気丈に振る舞うように心がけておきましょう。涙を流すことも必要かもしれませんが、それよりも参列してくれる人たちに対して、心からお礼を言うことが大事だといえます。
故人の家族や親しかった人などの少人数のみが参加し、故人とお別れをする家族葬は、高齢化・核家族化のために近年増えている葬儀のスタイルです。家族や親族だけでなく、近所の住民や仕事関係の人なども参列する一般的なお葬式に比べると少ない人数が収容できる場所であればよいため、それほど広い会場は必要ありません。一般的な葬儀と同様に希望する場合は自宅でおこなうこともできますが、多くの場合は、病院で亡くなったらそのまま葬儀場へ搬送し、葬儀をおこないます。
真言宗は密教と言われている類の宗教です。お葬式は宗教や宗派などによって、それぞれ特徴や参列する際に気を付けたいマナーが異なります。この宗派の葬儀では灌頂という儀式が、最も特徴的と言えるでしょう。灌頂では故人の頭に水をそそぎかける儀式を行います。参列する際に気を付けたいマナーですが、真言宗の場合服装は他の宗教・宗派と同じく喪服やブラックフォーマルを着用するのが基本です。宗派によって持参する数珠に違いがありますが、この宗教の場合は108個連なっている本連を用いるのが正式と言われています。
葬儀には様々なマナーがあります。地域差もあるので、事前に参列をする地域のことをチェックをしておくとよいかもしれません。中にはタブーとなっていることもあります。贈り物を贈るということはあまり好ましいことではありませんが、どうしてもということであれば、繰り返しを連想させるようなものは避けましょう。出来ればその時に使うことができるもの、例えばご進物用の線香などが好ましいです。食べ物などもあまり好まれないということもあります。